2008年09月09日

「社長、曰く」(2)…「背空の陣」…?

「社長、曰く」第2回目は、

日本セラミック鰍フ谷口義晴社長の「背の陣」です。

ん…?と思われますよね。

「背水の陣」の間違いではないのです。

その意味するところは、

…背後には水も何もない、
決死の覚悟で何事にも取り組む…

というものだそうです。

元々、背水の陣とは、漢の韓信が井ケイ口を背にして

少数の兵で陣取り、趙の20万の大軍を破ったという

故事から、絶体絶命のピンチで死力を尽くして戦う

という用い方をされるようになった言葉です。





谷口社長としては、決死の覚悟をさらに強調するために

水ではなく「空」という表現を使われたのでしょう。

また、経営者の独創的なセンスというものも感じます。

「社長、曰く」でも、谷口社長の「背空の陣」以外に、

「温故知」〜滋賀特機鰹纐和男社長
「共共栄」〜アミューズ叶ヤ木八寿夫社長

など、ひとひねりしてある座右の銘もあります。


日本セラミック鰍ヘ、世界No.1のシェアを誇る

焦電型赤外線センサーなどを開発した鳥取市

にある世界的メーカーです。

あまり一般には馴染みのない会社ですが、さすが

世界に通じるメーカーの経営者の感覚は、厳しいもの

だなと思います。


ちなみに…私の場合、後ろが断崖絶壁なのは薄々

感じていながら日々現実から目を背けているので、

「背目の陣」…ですか(。。)

posted by ariake at 20:32| 企業・経済

2008年09月01日

座右の銘「社長、曰く」(1)

8月25日付の日経新聞に、Canonが「社長、曰く」
と題する一面広告を出していました。

全国の企業の社長さんの座右の銘を掲載したもの
です。

有名な故事成語やことわざもあれば、聞いたことは
あるけど、意味は知らない…というものもありました。

そこで、今回から何回かに分けて、その中からいくつ
かをピックアップしてご紹介しようと思います。

第1回は、浜松の工作機械メーカー「エンシュウ梶v
代表取締役中安茂夫氏の「人間到る処、青山あり」

「人は、どこで死のうと骨を埋める場所は到る所にある。
狭い故郷に閉じこもらず、大望を抱いて故郷を離れ、
ここが自分の死に場所と心に決めて、その土地で充分
な活躍をすべきである」(昭文社刊:故事ことわざ辞典)

「青山」とは、骨を埋める土地を意味します。

中安社長の略歴は分かりませんが、ある時期に
「ここで死ぬまで頑張るんだ!」と決意をした転機
があったのでしょうね!?

どんな人でも迷いなく一生頑張れるものではないでしょう。

ちなみに、私は横浜を青山と決め、骨を埋める覚悟です。
(^_^)v

最後に「エンシュウ株式会社」は、設立88年に及ぶ老舗
工作機械メーカーで、ヤマハのエンジンなども制作して
います。
設立当初は、織機を作っていたようですから、あのトヨタ
と同業だったわけです。老舗企業の歴史を感じます。
posted by ariake at 20:24| 企業・経済

2008年08月26日

不動産会社の倒産つづく・・・

昨日はセボン、本日は創建ホームズが民事再生法適用申請を受理されました。

セボンは、もともと大伸フーズという食料品会社が前身で、「タウンハウス」というメゾネットタイプのマンション(マンションと戸建ての良いところを併せ持った商品)分譲で大きくなった会社です。

建築基準法の関係で、建売にもマンションにも向かないけれども、タウンハウスなら建てられるという土地を安く仕入れて、急速に売り上げを伸ばしたと言ってもよいと思います。

現社長の着眼点、ビジネスモデルが成功した例だと思います。

一方、創建ホームズは高級建売を主力商品として、杉並・世田谷など東京南西部から東横線・田園都市線沿線の高級住宅地で販売を伸ばして成長した会社です。

マンション並みの設備仕様の高級建売に特化した点で、やはり現社長のビジネスモデル・経営戦略が成功した例だと言えるでしょう。

両者ともに倒産の理由は、「急速な」資金繰りの悪化です。

1年前には誰も両社が倒産するなどと思わなかったはずです。

サブプライム、原油高、建築基準法・・・、現在の不動産不況の原因はいろいろありますが、先々週も書いたように、地価に対する認識の甘さが根本的な原因だと思います。

それと、あと銀行・・・ですね。
posted by ariake at 19:52| 企業・経済

2008年08月14日

倒産!ついに・・・というか、やっぱり・・・だが

東証一部上場のアーバンコーポレーションが民事再生法の申請をした。負債総額は2,558億円で、社債200億円がデフォルトつまり償還不能となった。3月の決算は617億円の経常黒字だったにもかかわらず・・・。
原因を一言で言えば、大量の在庫を抱え資金繰りに行き詰った、ということになるのだが、7月のゼファー、6月のスルガコーポレーションの倒産と共通の「不動産業特有の構造的な問題」が背景にはある。

多くの建売業者やマンションデベロッパーは、@銀行からの融資で土地を取得A建設会社に施工を依頼B自社または販売業者によって販売C売上から銀行への返済や建設業者へ支払・・・というサイクルで業務を回している。したがって、販売が滞り在庫が過剰になると資金ショートとなる。ここだけ見ると他の商売とそれほど変わらないようだが、不動産業特有の事情がこれに加わる。それは地価変動のリスクだ。
マンション分譲事業は、事業計画の策定から販売完了までに、短くても2年、大規模物件になると4〜5年を要する。販売時の土地価格が仕入時点と同じであるかそれを上回っていれば良いが、下回った場合当然利益は減少するし、下落幅が想定外の場合は赤字となる。
大雑把に言えば、2002年頃から2007年初めまで都市圏の地価は上昇していたため、各マンションデべの業績は概ね好調であり、ちょうど時期を同じくして株式上場基準が緩和されたことも手伝い、不動産会社はこぞって上場を果たした。そして上場に伴う資金調達によって規模を拡大し売上を増加させてきた。増加した利益を内部留保に回していれば、もっと体力もついていただろうが、自社の成長が地価上昇の恩恵という外的要因にかなり依存していたという客観的な評価をできず、自社の経営戦略やビジネスモデルの成功という評価のもとに、ひたすら拡大指向に走った企業が今苦しんでいるのだ。

2007年は、サブプライム問題、建築基準法改正、原油高という悪い材料が重なったため、不動産・建設業界を直撃した・・・と、よく言われるが、実はその半年くらい前から不動産取引の現場(及び銀行内部)では、「(地価は)上がりすぎ、もう止まる」という声が出ていた。しかし、それらの声は、おそらく経営者の耳には聞こえなかったのだろう。実質オーナー企業であっても、上場した後は市場の評価や株主の声を気にして「売上増加・規模拡大路線」に突き進むしかない。しかし、地価の上昇は必ずいつかは止まる。そして破綻・・・。

平成バブルの失敗は、残念ながら教訓となっていなかったようだ。

PS.
不動産会社の株価の下落が止まらない。今年中にあと何社が破たんするか、予想がつかない・・・。
不動産会社倒産→建設会社倒産〜建設業は裾野が広いため、関連業種に波及→消費停滞・・・。
景気の減速はしばらく止まりそうもない。
posted by ariake at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 企業・経済
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